
オーストラリアで介護職として働きたいと考えている方にとって、「どのような働き方があるのか」「どのくらいの収入が得られるのか」は非常に気になるポイントです。特に日本とは異なる労働環境や待遇が整っているオーストラリアでは、働きやすさや収入面で大きなメリットを感じる方も多いでしょう。
本記事では、Assistant in Nursing(AIN)としてオーストラリアで働く際の勤務形態やシフト、給料事情を中心に、他職種との比較や魅力的なポイントも交えながらわかりやすく解説します。
勤務形態の種類と特徴
オーストラリアでは、多様な働き方が尊重されており、介護職でもライフスタイルや目的に応じて柔軟に勤務形態を選ぶことができます。
1. フルタイム(Full-time)
-
週38時間前後の勤務が基本
-
給与が安定しており、長期的な雇用が期待できる
-
年次有給休暇や病気休暇、スーパーニュエーションなど福利厚生が充実
2. パートタイム(Part-time)
-
週20〜30時間程度の勤務
-
学業や家庭との両立がしやすい
-
有給や病欠などの福利厚生も受けられる
3. カジュアル(Casual)
-
登録型で、必要に応じてシフトに入る働き方
-
福利厚生はつかないが、時給は高めに設定されている
-
フレキシブルに働きたい人や短期滞在者に人気
シフトの種類と特徴
介護施設は24時間体制で運営されているため、勤務は基本的にシフト制です。各時間帯にはそれぞれ特徴があり、自分に合った働き方を選ぶための参考になります。
シフト | 時間帯の例 | 主な業務内容 |
---|---|---|
モーニング(Morning) | 6:30〜14:30 | 朝食介助、排泄・整容ケア、記録記入など |
アフタヌーン(Afternoon) | 14:00〜22:00 | 夕食、就寝準備、ナイトスタッフへの申し送りなど |
ナイト(Night) | 21:30〜6:30 | 夜間見守り、排泄介助、早朝準備、記録整理など |
※施設によってシフト時間は異なる場合があります。
給料事情(2025年時点)
オーストラリアでは介護職の最低賃金が比較的高く、さらに夜勤・週末・祝日には手当がつくため、安定した収入が期待できます。
時給の目安
雇用形態 | 平日時給 | 土日・祝日(手当込) |
カジュアル(Casual) | $30〜$40 | $40〜$60前後 |
パート/フルタイム | $25〜$35 | $35〜$50前後 |
※夜勤手当や祝日手当は1.5〜2倍になることもあります。
月収モデル
パターン | 内容 | 月収目安(税引前) |
カジュアル(週3〜4日) | 1日8時間 × 週3〜4日 | 約$2,000〜$2,800 |
パートタイム(週5日) | 1日5時間 × 週5日 | 約$2,800〜$3,500 |
フルタイム | 週38時間勤務 | 約$4,000〜$5,500 |
他職種との比較:AINは本当に稼げる?
AINの仕事は体力や精神面での負荷がある反面、時給や手当がしっかりしており、努力が報われやすい職種です。特に日本に比べると、労働時間や曜日に応じた手当が手厚く、生活に必要な収入を確保しやすいのが特徴です。
以下は他職種との比較表です。
職種 | 平均時給(カジュアル) | コメント |
AIN(介護助手) | $30〜$40 | 専門性と安定した需要あり。夜勤・週末手当で収入UP |
カフェスタッフ | $25〜$30 | 接客英語が必要。忙しい時間帯は体力的負担も大きい |
清掃スタッフ | $27〜$32 | 作業はシンプルだが、身体を使う仕事が多い |
キッチンハンド | $24〜$30 | 飲食店勤務で忙しい時間に集中する傾向あり |
レセプション/事務補助 | $25〜$35 | 英語力必須。ローカル雇用が前提のことも多い |
長期的に働きたい方や、将来的に看護師資格を取得したいと考えている方にとって、AINはスタートとして非常に魅力的なポジションと言えます。
AINとして働くことの魅力と文化の違い
オーストラリアでAINとして働くことには、給料以外にも多くの魅力があります。
-
残業がほとんどない:時間管理が徹底されており、終業後すぐに帰れることが多い
-
手当がしっかりつく:土日祝、夜勤などの手当が日本より高水準
-
休みが取りやすい:有給休暇や病欠が取りやすく、無理のない働き方が可能
-
カジュアルでも十分な収入:自分のペースで働きながらも生活できるだけの収入を得やすい
おわりに
これからAINとして働こうと考えている方にとって、オーストラリアは柔軟な勤務形態と安定した収入が見込める、非常に魅力的な労働環境です。自分自身のライフスタイルや将来のキャリアプランに合わせて、最適な働き方を選ぶことができるのは大きな強みです。
現場での経験を通じてスキルを磨き、自信を持って次のステップへ進む準備を整えていきましょう。オーストラリアでの経験は、きっとあなたの看護・介護キャリアにとって大きな財産になるはずです。
関連記事はこちらから
→AIN資格取得から就職までの流れと必要書類のまと

コメント