オーストラリア(特にシドニー)で公共交通機関を使うと、日本とはかなり異なる点に驚くかもしれません。日本のように数分おきに電車が来るわけでもなく、時刻表通りに運行されないことも日常茶飯事です。特にシドニーでは電車が直前でキャンセルされるケースが多く、代替手段がないと非常に困ることになります。
そのため、リアルタイムで時刻や運行状況を確認できるアプリを使いこなすことが、ストレスなく移動するカギになります。この記事では、シドニー滞在中に役立つ鉄道・バス・配車アプリと、実際の注意点や私の体験談を交えて詳しくご紹介します。
Opal Travel(オパールトラベル)
Opal Travelは、シドニーを含むNSW州の電車・バス・フェリー・ライトレールすべてに使える「Opalカード」と連携できる公式アプリです。クレジットカードとの紐付けによりOpalカードの割引を適用させることも可能。
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運賃や乗り換え案内を確認可能
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Opalカードの残高確認・チャージに対応
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運行スケジュールや遅延情報もリアルタイムでチェック可能
▶︎ iOS版(App Store)はこちら
▶︎ Android版(Google Play)はこちら
Opalカードについての詳しい情報はこちらの記事をチェック
アプリを開くと自分の紐付けしたオパールカードやクレジットカードが表示されます。Top Up から簡単にチャージすることも可能です。Where to?から自分の目的地を入力。
目的地を入力し、結果が表示されたら左側中央の Leaving now から到着時刻、出発時刻の指定も可能。
表示されたいくつかのルートから選択すると、料金、時間、必要乗換回数などの情報が詳しくみれます。それぞれ丸印の中にTやBと記載があります。こちらはそれぞれの交通機関の種類です。詳しくは下記の画像を参照してください。(四角の中に緑色や赤色でTと書いてあるものは T(train)の路線の色ですので注意してください。)
先ほどのルート結果からこちらを選択したので早速見てみましょう。初めに電車(T8)に乗りCentral駅に行く必要があります。プラットホーム1から出発です。 Central駅に到着しましたので徒歩2分をかけてプラットホーム16番へ向かい、Wynyard駅まで行きます。時刻の横に On Time と記載があれば定刻通りに電車が動いていることを示しています。
Wynyard駅に到着したら徒歩6分をかけてバス停へ向かいます。(◯印にBでバス、271はバスの路線です)バス停までの位置情報も上部の地図画面から確認できますので安心してください。
バスに乗車したら目的地まで後少しです。オーストラリアは日本のようにバス内に次の目的地が表示されませんので、土地勘のない場所では自分でGPSをチェックする必要があります。目的地が近づいてきたと思ったら停車ボタンを押して降車しましょう。
TripView(トリップビュー)
TripViewアプリは、シドニー、メルボルン、ブリスベンの公共交通機関の時刻表データを表示し、リアルタイムの遅延情報や車両の位置情報を提供するなど、便利な機能が多数搭載されています。私は先ほどのOpal travel と併用しています。先ほどのアプリOpal trabelは視覚的に見やすく使いやすいのが魅力ですが、遅延情報についてはリアルタイムで信頼性のある情報が手に入るため圧倒的にこちらのアプリTrip Viewがお勧め。普段から交通機関を使う方には、有料でもお値段は高くないので購入することをお勧めします。
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主な機能:
線路工事および運行中断情報の提供
→ 電車やバスが止まる予定や工事など、運行に関する最新の情報を教えてくれます。インタラクティブな地図でのルート作成
→ 地図を見ながら、自分で行きたい場所へのルートを簡単に調べたり作ったりできます。マルチモーダルトリップエディターによるカスタマイズ
→ 電車・バス・フェリーなどを組み合わせて、自分に合った最適な移動ルートを作ることができます。
リアルタイムの遅延情報と車両地図の表示(データの利用状況に応じて)tripview-sydney-lite.soft112.com+5Google Play+5tripview-lite.en.aptoide.com+5 -
価格:
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無料版(TripView Lite): 基本機能を提供
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有料版: 追加機能(旅行の保存、広告なし、フォルダーによる整理、アラーム設定など)を提供。
iOS版:オーストラリアのApp Storeでは、TripViewアプリは$7.99 AUDで提供されています。Apple+1Google Play+1Android版:Google Playストアでは、TripViewアプリは$5.49 AUDで提供されています。 Google Play+1Google Play+1
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アプリを開き、Trip view 画面から右側の+を選択。New Trip が表示されるので、自分の使用する交通機関を選択し目的地を入力します。
駅名検索や地図からも検索できるので自分のお好みの方法で目的地を探し入力してください。
今回はCentral からDomestic Airport を目的地に設定しました。このように、何分後に電車が来るか人目でわかります。電車が On time の場合は予定通りに運行されています。
すでに発車した電車のタイムテーブルを見てみると、10:53分の電車が2分遅延して10:55分に到着したことがわかります。過去の電車の遅延状況から予測して時間に余裕を持って行動することもできるので、参考にしてみてください。
自分の乗りたい時刻を選択するとこのような画面になります。自分の乗車する電車が現在どこにいるのかまで確認できます。
上部の地図部分を押すと、それぞれの電車がどこを走行しているか一目で確認することも可能です。とても見やすくて便利です。
電車もバスもない!?そんなときの代替案:Uber と DiDi
特に早朝・深夜、または郊外では公共交通機関が動いていない、あるいは突発的なキャンセルが発生することがあります。そんなときに頼りになるのが、配車アプリの「Uber(ウーバー)」と「DiDi(ディディ)」です。
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アプリから簡単に車を手配できる
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料金の目安が表示されるため安心して利用可能
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割引クーポンやキャンペーンも多く、使いやすい
Uber(ウーバー)
Uberは世界中で使われている配車アプリで、シドニーでも非常に一般的です。利用方法もとても簡単です。
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アプリから出発地と目的地を入力:現在地を自動で読み取ってくれる機能もあります。事前に予約することも可能。
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料金の目安が事前にわかる:乗車前に大体の金額が表示されるため安心。
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キャッシュレス決済:クレジットカードやPayPalなどを事前に登録しておけば、支払いも自動で完了。
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運転手の評価制度あり:乗る前に運転手の評価(星の数)をチェックできるので安心感があります。
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複数人でのシェアも可能:UberX、Comfort、XLなど車種の選択肢も豊富。
▶︎ iOS版(App Store)はこちら ▶︎ Android版(Google Play)はこちら
DiDi(ディディ)
DiDiは中国発の配車アプリですが、オーストラリアではシドニーやメルボルンなど都市部を中心に利用されています。特にプロモーションや割引が多いのが特徴です。
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Uberより安いことも多い:同じルートでもDiDiの方が安い場合があり、比較する価値あり。
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クーポンやキャンペーンが頻繁にある:新規ユーザー向け、週末限定など、割引が豊富。
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サービスはほぼ同じ:使い方や決済方法もUberとほとんど変わらないため、併用しやすいです。
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実際に使うときのポイント&注意点
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Opalカードは事前チャージを忘れずに。 駅の券売機やアプリからチャージが可能です。→詳しくはこちら
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TripViewは事前にダウンロード推奨。 一部の機能はオフラインでも使えます。
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UberやDiDiは時間帯で料金が変動。 深夜やイベント時は割増料金になることがあります。
体験談:本当にあったシドニー交通トラブル
ある日、私はいつも通り電車で帰宅しようとしていました。通常なら40分で帰れる距離でしたが、その日に限って電車が突然キャンセルに。代わりの電車はいつ来るか分からず、しかもバスも運休中。
その日は財布を持ち歩いておらず、さらにiPhoneのバッテリーも切れてしまいました。UberやDiDiを呼ぶ手段もなく、歩いて帰れる距離でもありません。しかも、最寄り駅にはカフェもなく、時間をつぶす場所も充電できる場所もない。結局、車内でひたすら待ち続けるしかありませんでした。
幸運なことに、1時間以上経ってようやく電車が再び動き出しましたが、この体験を通して私は「予備のモバイルバッテリー」と「クレジットカード」は必須だと強く感じました。
みなさんも、万が一のために以下のものを常に携帯しておくことをおすすめします:
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モバイルバッテリー(充電切れ対策)
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クレジットカードや現金(緊急時の支払い用)
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Opalカードのチャージ残高確認
まとめ
シドニーでは日本と同じ感覚で公共交通を利用するのは危険です。キャンセルや遅延は日常的に起こるため、リアルタイムで情報を確認できるアプリは欠かせません。また、いざというときに備えて配車アプリの利用も視野に入れましょう。
しっかりと準備を整えておけば、ストレスの少ない移動が可能になります。この記事が、みなさんのオーストラリア滞在の助けになれば幸いです!
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