オーストラリアでアシスタントナース(AIN)として働いてみたいけど、「実際のところ、給料でちゃんと生活していけるの?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。この記事では、私が実際にオーストラリアでAINとして働きながら経験したリアルなお金の話、家賃や生活費、そして貯金の可能性について、具体的な数字とともに紹介していきます。これから海外で介護の仕事に挑戦したいと考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
AINの給料ってどれくらい?リアルな収入事情
AIN(Assistant in Nursing)の給料は、契約形態や働く時間帯によってかなり幅があります。私が勤務している施設では、カジュアル契約で働いています。カジュアル契約の場合は、通常の時給に加えて25%のカジュアル手当がつくため、時給自体は高めに設定されています。
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平日の日勤:時給 約33ドル(例)
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土日祝日:時給が1.5倍〜2倍になることもあります
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夜勤や早朝勤務:さらに追加の手当がつくことが多いです
ただし、カジュアル契約にはデメリットもあります。それは、安定してシフトがもらえるとは限らない点です。シフトが多い週と少ない週の差が大きく、安定した収入を見込むのが難しいことも。
私の施設では、二週間に一度給料が振り込まれています。シフトが多く入れた時は、1回の給料が2,500〜3,000ドルになります。しかし、仕事を始めたばかりの頃はシフトが少なく1,900ドル程度に下がったこともありました。これを月単位で見てみると、平均的な月収はおおよそ5,000〜6,000ドルとなります。
家賃はいくらかかる?エリアによる違いも要チェック
生活費の中で最も大きな割合を占めるのが家賃です。オーストラリアでは都市部と郊外で家賃の差が大きく、住む場所選びが重要になります。
私が現在住んでいるのは、シドニー中心地から電車で約30分離れたエリアのシェアハウスです。週あたりの家賃は320ドルで、水道代・電気代は込みとなっています。
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シェアハウス(郊外):週320ドル(光熱費込み)
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月換算:約1,280ドル
シドニーの中心部に近いエリアでは、週400ドル以上かかることもあるため、家賃を抑えたい方には郊外のシェアハウスが現実的です。
食費・交通費・通信費など、日常生活にかかるお金
家賃以外にも毎月かかる固定費や生活費があります。以下は、私が実際に1ヶ月で使っているお金の目安です。
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食費:自炊中心で月300〜500ドル(外食は高いので控えめ)
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交通費:Opalカードを使って公共交通機関を利用(月100〜150ドル)
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携帯代・日用品・雑費:月100ドル程度
自炊を心がけることで、食費はかなり節約できます。特にオーストラリアは外食が高いため、毎日のランチや夕食を自炊に切り替えるだけでも大きな節約につながります。
実際に生活してみて感じたこと:貯金はできる?
私自身の経験では、しっかりシフトがもらえていれば、月の収入から支出を差し引いて、ある程度の貯金をすることが可能です。
月の支出はだいたい2,000ドル前後。月収が5,000〜6,000ドルであれば、少なく見積もっても月に3,000ドル前後の貯金が可能です。ただし、これは無駄遣いを控え、自炊や安いシェアハウスを選ぶなど、ある程度の節約を意識した生活をした場合です。
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節約のポイント:
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土日や夜勤のシフトを多めに入れることで時給アップ
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自炊を徹底して外食を減らす
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フリーマーケットや無料イベントを利用して娯楽費を抑える
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さらに、貯金ができれば、日本に送金したり、資格取得のための学費に回すことも可能になります。
収支のまとめ表(例)
項目 | 金額(AUD) |
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収入(カジュアル勤務・月) | 5,500 |
家賃 | 1,280 |
食費 | 400 |
交通費 | 150 |
雑費・通信費 | 100 |
合計支出 | 1,930 |
貯金見込み | 3,570 |
※ 給料は二週間ごとの支払いで、1回につき2,500〜3,000ドル前後です。月に2回支給されるので、1ヶ月の収入としては5,000〜6,000ドルが目安になります。
まとめ:オーストラリアでAINとして働くのは現実的?
結論から言えば、オーストラリアでAINとして働くことは、しっかり生活費をまかなった上で貯金もできる、非常に現実的な選択肢だと思います。もちろん、英語力や職場の状況によっても条件は変わってきますが、正しい情報を集め、準備をしていけば、十分にやっていける環境があります。
これからオーストラリアで介護の仕事に挑戦してみたいと考えている方は、まずは資格取得やビザの確認、そして生活費のシミュレーションなどを行いながら、自分に合った計画を立てていきましょう。実際に現地で働いている日本人も多く、不安なことは調べれば解決できることばかりです。
夢を現実にする第一歩として、まずは行動してみることが大切です。
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