アシスタント・イン・ナース(AIN)資格取得後から就職までの流れと必要書類:オーストラリアでの介護職を目指すあなたへ

就職活動・面接対策

オーストラリアでアシスタント・イン・ナース(AIN)として働くためには、資格を取得した後、どのように就職活動を進め、どの書類を準備すればよいのでしょうか。オーストラリアで働くことを希望する外国人求職者にとって、この過程はしっかり理解しておくことが重要です。この記事では、資格取得から就職に至るまでの流れと必要な書類について、さらに詳しく説明します。


資格取得の準備と必要な学習

アシスタント・イン・ナース(AIN)としてオーストラリアで働くためには、まず「個別支援の資格(Certificate III in Individual Support)」を取得する必要があります。この資格は、オーストラリアの多くの介護施設で求められる基本的な資格で、介護の基本的な知識や技術を学ぶことができます。資格取得のためには、オーストラリアの認定校での学習と実習が必要です。オンラインまたは対面でのコースが提供されており、理論と実務をバランスよく学べる内容です。

特に、実習部分では、実際の介護施設での勤務体験が得られ、現場でのスキルを磨くことができます。コースの内容には、バイタルサインの測定、患者の移動支援、衛生管理、口腔ケア、入浴介助、食事介助、排泄ケア、認知症の基礎知識など、介護に必要な基本的な技術と知識が含まれています。

AIN資格取得に関する記事はこちらの記事をお読みください。


ファーストエイド証明書の取得

AINとして働くためには、ファーストエイド証明書やCPR(心肺蘇生法)の証明書も必要不可欠です。これらは、急な体調不良や事故が発生した場合に迅速に対応できるため、介護職としての基本的な能力として非常に重要です。オーストラリアでは、これらの証明書を取得するための認定コースが広く提供されており、多くの施設でこれらの資格が求められます。

ファーストエイドやCPRのコースでは、怪我や心停止の際にどう対処するか、基本的な応急処置の方法を学べます。また、これらの証明書には有効期限があるため、定期的な更新も忘れずに行う必要があります。


求人探しと応募準備

資格を取得した後、実際に求人を探して応募を始めます。求人情報は、オンラインの求人サイト(SeekIndeedJoraなど)や介護施設の公式ウェブサイトで探すことができます。オーストラリアでは、特に介護業界の求人が増加しており、安定した需要が見込まれています。しかし、オーストラリアでの職歴や経験がないと書類選考で落とされてしまうことも多々あるので、直接履歴書を手渡すことや直に連絡を取ることも視野に入れて就職活動を行うことがポイントです。

また、リクルートエージェンシーを利用することも有効です。リクルートエージェンシーは、特に外国からの求職者に対して、履歴書作成や面接準備のサポートを提供しており、英語のスキルに自信がない場合も支援してくれることが多いです。求人の探し方としては、施設の公式ウェブサイトや専門的な求人サイトに登録することが基本です。


必要書類の準備

求人に応募する際には、いくつかの必要書類を準備することが求められます。書類が整っていないと選考に進むことが難しくなるため、しっかりと準備しておくことが大切です。

※今回ご紹介するのは主に高齢者介護施設(Agedcare Facility)向けの書類です。Hospital、Homecare、Disabilityで就職する方は追加で必要な書類がある場合があります。

  • 履歴書:オーストラリアの形式に合った履歴書を作成する必要があります。職歴や資格、自己紹介、スキルなどを明確に記載します。通常、写真や生年月日は不要です。

  • カバーレター:応募する施設に合わせてカスタマイズしたカバーレターを作成します。応募理由や自己紹介を簡潔にまとめることが大切です。

  • ファーストエイド証明書

  • CPR証明書 :施設によっては必要ないが要確認

  • 犯罪歴証明書(Policecheck):渡豪後に取得可能。取得に時間がかかる可能性があるため、住所が確定したら早めに申請することを勧めます。オーストラリア連邦警察(AFP)公式サイトはこちら

  • 資格証明書(例:Certificate III in Individual Support)

  • ビザ関連書類(ワーキングホリデービザ、学生ビザ、永住権などの証明)

  • Covidー19予防接種証明書 :新型コロナワクチン3回の接種記録を海外用で用意する必要があります。

  • インフルエンザ予防接種証明書 :インフルエンザの抗体が日本と違うため渡航後に現地で接種する必要があります。接種後の記録はオーストラリアのアプリmy Govに登録可能です。
  • 紹介状(Reference):応募施設によっては元職場の上司からのreferenceを求められることがあります。応募した際に指定の方法で提出するよう求められることがありますので、事前に紹介者になって貰えるか確認しておくとスムーズに進められます。

    ↓以下追加で必要になることがある書類

  • 子ども向け勤務証明書(Working with Children Check):子ども関連で働く方。
  • NDIS(National Disability Insurance Scheme):高齢者施設がNDISの利用者(障がいを持つ高齢者)にもサービスを提供している場合。
  • ワクチンレコードカード(VRC):病院で就職する場合に必要で血液検査も同時に実施し、Vactination-Record-Cardに記入してもらう。
  • 運転免許証(オーストラリアで有効なもの):Home careやCommunity Careで働く場合は必要。Third Party Property Insurance(車の保険)に加入していることも重要。

これらの書類はPDF形式で提出するのが一般的です。常に最新の情報を反映させた状態にしておきましょう。


面接と内定後の手続き

応募後、面接に進むことがあります。面接では、介護に関する基本的な知識や実務経験について質問されることが一般的です。オーストラリアの介護現場では文化や価値観の違いにも対応する能力が求められるため、事前に施設の理念や職場環境について調べておきましょう。

面接の形式は対面、電話、オンラインビデオ通話など様々です。よくある質問には、「なぜこの施設を選んだのか」「どのような経験があるか」「緊急時にどのように対応するか」などがあります。面接後は、感謝の意を伝えるフォローアップも忘れずに行いましょう。

内定後は、雇用契約の確認や勤務開始日の調整などの手続きが必要です。就職が決まった後も、継続的な学びと適応力が求められます。


まとめ

アシスタント・イン・ナース(AIN)としてオーストラリアで働くための資格取得から就職までの流れは、確実に一歩ずつ進めていくことが大切です。資格や書類の準備、面接の対策をしっかり行うことで、理想の職場にたどり着ける可能性が高まります。

オーストラリアの介護業界は今後さらに需要が高まる分野です。あなたのスキルと情熱を活かし、新しい環境でのキャリアをスタートさせましょう。このガイドが、その第一歩となれば幸いです。

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