【実体験】アシスタントナースとは?働く魅力と業務内容を詳しく解説

AINとは

はじめに


初めまして。私は日本で看護師として働いた後、一心発起してワーキングホリデーでオーストラリアに渡豪。現在はオーストラリアのシドニーでアシスタントナース(AIN)として働いています。
英語を学びたい、海外での医療を経験してみたい、今後のキャリアアップに繋げたい。そんな思いを持って渡豪した私ですが、当初は留学についての情報を集めることに苦労し『事前に知っておけたらどれだけ楽だっただろう』と思うことが何度もありました。

・留学をしてみたいけどいまいちイメージがわかない、実際に働いている人   の話を聞いてみたい
・私の英語力で本当に働けるのか
・留学前に何をしたらいいのか
・そもそもどんな資格を取れば働けるのか
・到着後にどう生活を始めたらいいのか 

今思えば数え切れないほどの不安を抱えながら新たな一歩を踏み出しました。
これは新天地での生活を始める人全ての人が通る道だと感じ、私の経験をシェアし、有用な情報を提供することで、これから新たな挑戦をする人の支えになりたいと思いこのブログを立ち上げました。

このブログでは現地でのリアルな体験をもとに、この仕事の魅力や実際の業務内容についてわかりやすくご紹介します。
また、仕事面だけではなく生活面での役立つ情報も発信していきますので、『アシスタントナースに興味はないけど…』と言う方にもぜひ参考にしていただきたいです。

オーストラリアは多文化社会であり、外国人にも開かれた働きやすい環境が整っています。その中でもアシスタントナースという職業は、医療・福祉分野でキャリアを積みたい方にとって非常にやりがいのある職種です。

今回の記事では、アシスタントナースの具体的な仕事内容、必要な資格や英語力、現場での1日の流れ、異文化の中での働き方、そして将来のキャリアパスまで、幅広くお伝えします。


アシスタントナースとは?

アシスタントナースは、日本でいう「看護補助者」や「介護スタッフ」にあたる職種です。看護師の指示のもと、患者さんや高齢者の日常生活をサポートする役割を担います。

主な業務内容は以下のとおりです:

  • 食事・入浴・排泄などの介助

  • ベッドメイキングや環境整備

  • バイタルサイン(体温・血圧・脈拍など)の測定

  • 利用者との会話や見守り

  • 記録の作成や報告

勤務先は、高齢者施設、病院、障がい者支援施設、在宅介護サービスなど多岐にわたります。チームの一員として、多職種と連携しながら利用者を支える重要なポジションです。

▶︎アシスタントナースが活躍できる職場とは?


必要な資格と英語力

オーストラリアでアシスタントナース(AIN)として働くためには、ほとんどの施設で CHC33021 – Certificate III in Individual Support が必須です。

ただし、職場や仕事内容によっては、他の資格や海外資格でも働ける場合があります。

詳しいカリキュラムや学習内容は Australian Government – My Skills(Certificate III in Individual Support) や、シドニーで学ぶなら TAFE NSW – Certificate III in Individual Support を参考にしてください。

ここでは、代表的な資格と特徴をまとめました。


1. メインで必要な資格

資格名 概要 主な就職先 特徴
CHC33021 – Certificate III in Individual Support 高齢者ケア、障がい者支援、在宅ケアなど介護・支援の基礎資格。 高齢者施設、障がい者支援施設、在宅ケア 最も一般的で、多くの施設が必須条件にしている

2. 他の有効な資格(代替・専門分野)

資格名 概要 主な就職先 特徴
Certificate III in Health Services Assistance 病院勤務のAINや看護助手向け。医療器具準備や患者搬送なども含む。 病院、リハビリ施設 病院勤務希望者向け
Certificate IV in Ageing Support 高齢者ケアの上位資格。ケアプラン作成やチームリーダー業務も可能。 高齢者施設 昇進や高待遇に有利
Certificate IV in Disability 障がい者ケア専門。個別支援計画の作成も含む。 障がい者支援施設 専門性が高く需要も多い

3. 海外資格を持っている場合

  • 日本の 看護師免許介護福祉士資格 はそのまま使えない

  • ただし、RPL(Recognition of Prior Learning)制度で Certificate III の一部単位免除が可能

  • 学習期間・費用を短縮できるメリットあり
    制度の詳細は Australian Government – Skills Recognition (RPL) で確認できます。


4. 無資格で働けるケース

  • 一部の施設では、資格取得中でも AINトレーニー として勤務可能

  • 多くの場合、「数ヶ月以内にCertificate IIIを取得すること」が条件

オーストラリアでアシスタントナースとして働くためには、以下のような資格やスキルが必要です。

英語力

 

  • 利用者との信頼関係を築くために、日常会話以上の英語力が必要です。

  • 一般的な目安としては、IELTSスコア5.5以上またはOET各セクションBレベル

    英語試験については IELTS Official AustraliaOET Official Website で試験内容や対策方法を確認しておきましょう。

    私は大の英語嫌いで、元々は簡単な日常会話すらもできない程でした。渡豪前に学校の入学試験に合格する必要があり、単語をはじめリスニング、文法の基礎的な復習を何度も繰り返した結果、なんとか無事に合格することができました。ですが渡豪前のTOEICの点数はなんと『580点』とかなり心配なスコア…。
    ですが大事なのは試験のスコアではなく学び続ける姿勢です。
    実際に海外で生活をするためには、試験のための勉強ではなく生きた英語を学ぶ必要があります。ここではどう英語を勉強するかには触れませんが、留学を考えている方は努力を怠らず、オーストラリアライフを楽しみましょう!


アシスタントナースの1日の流れ

アシスタントナースの業務はシフト制で、時間帯に応じて内容が異なります。ここでは業務の一例をご紹介します。

朝の仕事

  • バイタルサインのチェック(体温・血圧など)

  • 起床やシャワーのサポート(更衣・洗顔)

  • 朝食の配膳と介助

午前中

  • シャワーや清拭のサポート

  • 排泄介助

  • 環境整備やベッドメイキング

  • コーヒーや紅茶の配膳

昼〜午後

  • 昼食のサポート

  • レクリエーションや体操のサポート

  • お部屋の整理整頓や見守り

  • 排泄介助や就寝のサポート(更衣・歯磨き)

夜勤の場合

  • 排泄介助

  • 夜間の巡回

  • 早朝の起床サポート

フロアによっては認知症を持った方がいたり、リフトを使って2人、3人介助が必要な方もいらっしゃいます。体力的に大変な場面もありますが、利用者の笑顔や「ありがとう」の言葉が大きな励みになり、やりがいのある仕事です。利用者さんが私の名前を覚えてくれた時などは、とても嬉しい気持ちになります。


異文化の中で働くコツ

オーストラリアは多民族国家であり、同僚や利用者もさまざまなバックグラウンドを持っています。そのため、文化や宗教、価値観の違いを理解し、相手を尊重する姿勢が求められます。

例えば:

  • 宗教上の理由で特定の食材を避ける方がいる

  • 他者の身体接触に対する抵抗感が強い文化がある

このようなケースでは、利用者の背景を理解し、その人に合ったケアを心がけることが重要です。また、オーストラリアの職場では自分の意見や提案を積極的に伝える姿勢が評価されるため、遠慮せずにコミュニケーションを取ることが大切です。


アシスタントナースの先に広がるキャリア

アシスタントナースとして働いた経験は、日本に帰って転職をする際や、オーストラリアで今後のキャリアを築きたい。という方にも大いに役立ちます。

アシスタントナースの資格はオーストラリアの国家資格ですので、日本に帰国して転職をする際には履歴書への記載が可能です。『現地で就職し、医療者として働いていた』これはとても大きな強みになります。自信を持って今後のキャリアを築き上げていきましょう。

オーストラリアでのステップアップの道

  • 准看護師(Enrolled Nurse)

  • 登録看護師(Registered Nurse)

  • 看護大学への進学

その他の選択肢

  • ケアプランナー

  • 福祉施設のマネージャーや教育担当

  • 海外や日本での福祉・医療分野での就職

現場での実務経験は、どの道に進むにも大きな強みになります。


おわりに

この記事を最後まで読んでくださりありがとうございます。
オーストラリアでアシスタントナースとして働くことは、語学力やケア技術を高めるだけでなく、異文化の中で人間的にも非常に大きく成長できる貴重な経験です。

私自身、この仕事を通じて視野が広がり、多くのことを学びました。 もし少しでも興味があるなら、AINという選択肢をぜひ調べてみてください。あなたの新しいキャリアの一歩になるかもしれません。


この記事を読んで、オーストラリアで働いてみたいと思いましたか?質問や感想があれば、ぜひコメントしてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました