
はじめに
こんにちは。現在オーストラリアでアシスタントナース(AIN)として働いている私が、現地でのリアルな体験をもとに、この仕事の魅力や実際の業務内容についてわかりやすくご紹介します。
オーストラリアは多文化社会であり、外国人にも開かれた働きやすい環境が整っています。その中でもアシスタントナースという職業は、医療・福祉分野でキャリアを積みたい方にとって非常にやりがいのある職種です。
この記事では、アシスタントナースの具体的な仕事内容、必要な資格や英語力、現場での1日の流れ、異文化の中での働き方、そして将来のキャリアパスまで、幅広くお伝えします。
アシスタントナースとは?
アシスタントナースは、日本でいう「看護補助者」や「介護スタッフ」にあたる職種です。看護師の指示のもと、患者さんや高齢者の日常生活をサポートする役割を担います。
主な業務内容は以下のとおりです:
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食事・入浴・排泄などの介助
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ベッドメイキングや環境整備
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バイタルサイン(体温・血圧・脈拍など)の測定
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利用者との会話や見守り
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記録の作成や報告
勤務先は、高齢者施設、病院、障がい者支援施設、在宅介護サービスなど多岐にわたります。チームの一員として、多職種と連携しながら利用者を支える重要なポジションです。
必要な資格と英語力
オーストラリアでアシスタントナースとして働くためには、以下のような資格やスキルが必要です。
資格
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CHC33021 – Certificate III in Individual Support
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オーストラリアでの介護基礎資格。
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コース期間は数か月〜1年程度。
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介護技術、安全管理、感染予防、コミュニケーションなどを学びます。
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ファーストエイドおよびCPR(心肺蘇生)資格も、多くの施設で求められます。
英語力
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利用者との信頼関係を築くために、日常会話以上の英語力が必要です。
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一般的な目安としては、IELTSスコア5.5以上またはOET各セクションBレベル。
アシスタントナースの1日の流れ(早番の例)
アシスタントナースの業務はシフト制で、時間帯に応じて内容が異なります。ここでは早番の一例をご紹介します。
朝の仕事
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バイタルサインのチェック(体温・血圧など)
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起床やシャワーのサポート(更衣・洗顔)
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朝食の配膳と介助
午前中
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シャワーや清拭のサポート
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排泄介助
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環境整備やベッドメイキング
- コーヒーや紅茶の配膳
昼〜午後
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昼食のサポート
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レクリエーションや体操のサポート
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お部屋の整理整頓や見守り
- 排泄介助や就寝のサポート(更衣・歯磨き)
夜勤の場合
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排泄介助
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夜間の巡回
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早朝の起床サポート
体力的に大変な場面もありますが、利用者の笑顔や「ありがとう」の言葉が大きな励みになります。
異文化の中で働くコツ
オーストラリアは多民族国家であり、同僚や利用者もさまざまなバックグラウンドを持っています。そのため、文化や宗教、価値観の違いを理解し、相手を尊重する姿勢が求められます。
例えば:
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宗教上の理由で特定の食材を避ける方がいる
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他者の身体接触に対する抵抗感が強い文化がある
このようなケースでは、利用者の背景を理解し、その人に合ったケアを心がけることが重要です。また、オーストラリアの職場では自分の意見や提案を積極的に伝える姿勢が評価されるため、遠慮せずにコミュニケーションを取ることが大切です。
アシスタントナースの先に広がるキャリア
アシスタントナースとして働いた経験は、今後のキャリアにも大いに役立ちます。
ステップアップの道
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准看護師(Enrolled Nurse)
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登録看護師(Registered Nurse)
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看護大学への進学
その他の選択肢
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ケアプランナー
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福祉施設のマネージャーや教育担当
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海外や日本での福祉・医療分野での就職
現場での実務経験は、どの道に進むにも強みになります。
おわりに
オーストラリアでアシスタントナースとして働くことは、語学力やケア技術を高めるだけでなく、異文化の中で人間的にも大きく成長できる貴重な経験です。
私自身、この仕事を通じて視野が広がり、多くのことを学びました。 もし少しでも興味があるなら、AINという選択肢をぜひ調べてみてください。あなたの新しいキャリアの一歩になるかもしれません。
この記事を読んで、オーストラリアで働いてみたいと思いましたか?質問や感想があれば、ぜひコメントしてくださいね!

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